SoundFont×古典音律=……

最近Timidity++の導入とScalaを用いた調律の適用ができるようになったので、MU500よりもSoundFontのほうで鳴らしまくってることが多いぺかたんです・・・。
SoundFontに詳しい方からいただいたピアノ音源で、サンプルがてらS・ヘラーの作品119-2 前奏曲ハ長調を打ち込んでキルンベルガー第1で鳴らしてみた。REIKO氏のブログで取り上げられてなんかいいかもと思ったからですハイ


とりあえずMU500はこんな感じ
キルンベルガー第1だとほとんどの和音が純正であるだけに、一部(3小節3拍目とか)G7の濁りが余計耳についてマイナスになってる気がしなくもないが、コーダの響きは格別。響きのバランスはミーントーンのほうが上かな。


ここからはSoundFontで鳴らしてみたサンプルをば。
GPO Concert Steinway Piano
SalamanderGrandPianoV3
Piano Old Lady 2.0
音に関してはGPOは丸みのある優しい音だが、減衰が中途半端で連続音になってるのがバレバレ。
Old Ladyはこの3種類の中では一番リアルなピアノの音だが音が小さめ。しかもとある条件で謎の甲高いノイズが入るという致命的な欠点がある。
Salamanderは935MBもあるくせに音が小さく、しかもやや電子音っぽい感じがする。Old Ladyも479MBあるが、音の減衰まできちんとサンプリングしたらこうなるのだろうか?ちなみに1箇所もたついてるけど内緒。
そして肝心の響きはよい順にSalamander>GPO>Old Ladyだったりする。
GPOとOld Ladyがいまいちなのはサンプル元のピアノの調律がよくないのか、それとも平均律の弦の共鳴が変な倍音を出しているのか。そして万に一の可能性で、そもそも平均律に調律されてないとか。
今回は出てこないけどOld LadyはC#2-G#2-C#3の5度の響きが特に弱奏でウルフ並みに濁ることが・・・。
それに比べてSalamanderはもたつきこそすれど割と素直な感じ。PCのスペックさえ満たしてたらもっといろんな曲を試せるのに・・・。


とまぁ、サンプリング音色の意外な盲点に気づかされた次第であった。
で、この曲がなんかバロックっぽいと思ったのでチェンバロバージョンも用意してみた。
やっぱり例のG7の部分がいまいちな気がする。