早速再生してみた

ということで主に無料で手に入るSFZ音源をポケモンDPポケモンリーグ夜原曲拡張版ピアノソロアレンジで鳴らしてみた。
例によってキルンベルガー第1(C=0セント?)だけどご容赦を。ベロシティMAXは100。

http://bigcatinstruments.blogspot.jp/2015/09/all-keyboard-instruments.html
こちらから手に入るSteinway Bのサンプリング音源。VST版がメインだが、SFZ版のほうが軽い。
音自体はまろやかだが、サンプル由来なのかどうしてもぷつぷつ音が切れたりノイズが乗ったりする。
そして致命的なのがG7-C8(中央C4)にかけてベロシティ96以下で半音程度ピッチが下がる(このアレンジの場合2:37のG♯7)。
音のPanは音盤側にマイクを置いているのか、高音になるにつれ右から左になる。

Iowa Pianoと同じページにある音源。SFZは後述のSalamanderを除いてこの2種類のみ。ピアノの種類は不明。
Iowaに比べれば硬いが、比較的ベロシティが小さければ音は丸い。低音をかき鳴らすタイプの曲では自己主張しすぎるかもしれないが、Iowaみたいな致命的なピッチの狂いはない。
ただこの音源、キーリリースによるメカニカルノイズが大き目で、曲によっては思いっきり鳴ってしまうので人によってはうるさく感じるか(曲中1:11、2:30、3:57、4:00で顕著)。
サンプル自体もうっすらホワイトみたいなノイズが乗っている。

http://freepats.zenvoid.org/Piano/acoustic-grand-piano.html
割と話題になっているGBクラスのフリー音源。端的に言うなら使って損はない総合的なクオリティの高いピアノ音源。
YAMAHA C5をサンプリングしたもののようだが、そこまでグランドピアノらしいわけでもなく、D6辺りからやや電子ピアノっぽい感じが拭えない。
とはいえ音が素直で明瞭かつ強弱表現も豊か。ベロシティが小さくても(たとえ1であっても)きちんと鳴ってくれるので、pやppではっきり鳴らしたいときには便利。音律比較に向いている。
ちなみにこの音源にもCity Pianoと同様しれっとキーリリースのメカニカルノイズが入っているが、こちらは音量が控えめで、ソロでも大抵の曲では気にならない。
MIDIデータによりけりだがRender offlineによるレンダリングも2、3回やれば十分なオーディオキャッシュが得られるので無難で使いやすい。だから話題なのかな?

  • Piano in 162

Close
Ambient
http://ivyaudio.com/Piano-in-162
DL自体はフリー(一応寄付という形で課金を推奨される)だが、氏名、メールアドレス、住所等の入力必須。BitTorrent用のDLページもある。
Iowa Piano同様こちらもSteinway Bのサンプリング音源。解凍前でも4GBくらいある。解凍して4.6GB。Salamanderがただのトカゲに思えるくらいでかい。
んで、肝心の音色は鍵盤のすぐ近くで録音したCloseと部屋(ホール?)で録音したAmbientの2種類ある。
しかし、共通して音量が小さい。ノーマライズ必須なうえにpくらいから音がほとんど聞こえない。強弱のレンジの広さも仇になって、ノーマライズしてもベロシティ一桁(下手すると20くらいでも)は聞こえないに等しいなんてことも。
逆にこれを利用して消え入りそうなsmorz.の表現をするには向いていると前向きに考えればまぁ悪くないか。
しかしこの音源、最低5回はレンダリングしないときちんと鳴ってくれないうえに、音の鳴り方が安定しない。根気よくレンダリングして妥協点を見つけ出さないといけない。その分これだと思ったときの鳴り方は群を抜いていいのだが。
ちなみに2種類ある音のうち、安心して使えるのはCloseのほう。音律の違いもわかりやすい。Ambientは不安定で音量バランスがよくないように感じる。雰囲気はいいのになぁ・・・。

  • Estate Grand for sforzando

MIC IN
MIC RM
http://www.productionvoices.com/product/estate-grand-for-sforzando/
デモ版のEstate Grand LE for sforzandoはこちら
Kawai GS-60セミコンのsforzando用サンプリング音源。LEはフリーだがDLの際にPiano in 162同様の手続きが必要になる。そして製品版はただいまセール中で$99のところ$24(購入当時日本円2,800円余り)で買えちゃうよ!(宣伝
音色はマイクが近い順にIN、M/S、RMの3種類。LEはINのみ。INがPiano in 162のCloseに相当し、RMは同じくAmbientに相当する。M/Sはその中間。サンプル画像はマイク設定にフェーダーがあるのに、なぜかない。仕様変更?
これも解凍すると3.63GBあるが、データ構造がすっきりしているのか、大抵1回レンダリングすれば十分なオーディオキャッシュが得られる。
ただ、ベロシティに対して打鍵が強いのか、mpくらいでも硬く鋭い音になるので、低〜中音域だと倍音が強く出たりチェンバロみたいな音になったりする。これでもベロシティMAX100ですよ一応。
どうやらそのままではなくオケに混ぜればよさげな音色。音質はいいので試してみたいけど、sforzandoはBPM変化の再現性が(ry
ソロでは音が少し丸くなるRM推奨。

Steinway Bのサンプリング音源は複数あれど、どれも曲者揃いな気がする。
これはSF2形式のSoundfontだけど、なんかこれのクオリティの高さを垣間見た気がした。
なお、リバーブが響きまくってるのはMIDI側の設定によるもので、sforzandoでは反映されないよと。