フォルクローレと純正律
Fur Affinityのき○らさんのジャーナルで「スペイン語ができないからこの曲の訳詞求む」と載せていた「Tata Inti(Padre Sol)」というボリビアの曲があるのですが、コードがAbm→Cb→Db→Abm*1と、明らかに純正律短調に合うコード進行でした。
実際長3度、短3度が多用されていますが、あまりうなりが気になりません。
調べてみるとやっぱりフォルクローレも純正律で演奏されているようです。
Tata Inti(Padre Sol)
ちょっと話から外れますが、この曲を聴くと、ポケダンの「おおいなるきょうこく」を彷彿とさせます。
調がまったく同じで、Abm→Cbが完全に一致しているからでしょう。
けれど、この2曲の大きな違いはコード進行の後半。
Tata Intiは前述の通りですが、おおいなるきょうこくの基本となるコード進行はAbm→Cb→Dbm→Fb→Gb。
これを純正律変イ短調に当てはめて考えてみると、こうなります。
Abm→Cb→Dbm→Fb→Gb
○ →○ →○ →○ →×
○は純正和音、×はヴォルフ*2、つまり響きの悪い和音です。
過去にこの曲の完全フォルクローレアレンジを作ったことがあって、これに純正律SysEXを埋め込んで聞いたらものすごくいい響きでしたが、どこか惜しい。
その原因がここにありました。まぁゲームだから平均律で演奏されるのは仕方ないことですが、やっぱり平均律の曲でした。